プロジェクト概要
社会情勢が変わり続けていく中で、三菱地所コミュニティも自分たちが世の中に提供できる価値を問い続けていく必要があります。そこで当社では新事業創出の専門部署を創設し、自分たちの知見を活かせる新しい価値の創造に取り組んでいます。ゼロからイチを生み出す難しさや、価値創造のアプローチについて、フロント経験を活かし、新事業創造に携わっている社員の姿をご紹介します。


三菱地所コミュニティの
知見を
活かせる
ゼロイチの新事業を。
新事業創造部では、三菱地所コミュニティの持つノウハウを活かして既存事業とのシナジーを生み出せるような新しい事業の創造に取り組んでいます。新事業立案の流れとしては、まず事業のタネになるアイデアを幅広く考えるところから始まり、それらを取捨選択しながら具体的なターゲットや事業規模などを検討し、事業化できそうな企画になれば他部署に話を持っていきます。事業化までの道のりは簡単ではなく、100本中に1、2本の打率という感覚です。逆にいうと、日々それだけ多くのアイデアをグループ内で出し合っているということでもあります。また、新事業創造の難しさの一つは、その意義を社内やお客様に対して理解してもらうことにもあります。既にニーズが顕在化しているものに対して事業を行うのはアプローチを比較的考えやすいといえますが、新事業の場合、ニーズ自体がまだ見える形になっていないこともあります。潜在ニーズを可視化する作業も含めて新事業立案に取り組んでいます。

管理会社の常識を超えた、
新しい価値を提供する。
私はフロントとして経験を積んだ後、現部署の立ち上げと同時に異動してきました。フロント時代には、マンションに住まう人と地域の自治体との接点を増やそうと双方を連携させたイベントを発案したことも。この働きかけはマンションの居住者から高く評価いただき、最終的には三菱地所グループ全体の中で特に優れた取り組みを評価する「ひとまち大賞」の受賞につながりました。
このように以前より新しい取り組みには関心があったものの、いざ現部署へ異動してみると、必要とされる事業立案やマーケティングなどの知見はほとんどありません。社内の研修制度を活用してビジネススクールに通い、新規事業や経営戦略などの知識を蓄えていきました。そんな日々の中で、現部署から発信して事業化した企画の一つが、「マンション再生コーディネート事業」です。日本では高経年のマンションが増えており、管理で長期的に維持するのはもちろんですが、いずれは再生(改修・建替え・敷地売却)を本格的に考える必要があります。マンション再生まで担うのは管理会社の範疇ではない、という考え方もありましたが、マンション再生は管理組合の中で議論が先送りになるケースが多く、業界内で取り組んだ事例も少ない障壁の高いテーマです。管理組合にとって、管理のプロとして一番身近な存在である我々三菱地所コミュニティがその支援を行う意義はあると確信しています。


「もっと自分たちに
できること」
を考え続ける。
「マンション再生コーディネート事業」に関してはフロントからの相談が増えてきていますが、まだ完遂という状況ではありません。そしてマンション再生に限らず、これから先も新しい事業を次々と生み出していく必要があります。もっと三菱地所コミュニティにやれること、社会に貢献できることを考え続けていきたいと考えています。2024年度には新事業創造部が一つの独立した部署となり、所属メンバーも増え、全社的に新事業創造にますます力を入れるようになりました。さらに社内だけではなく、グループ会社から私たちのもとに相談が寄せられるケースも増えてきており、管理会社として新しい価値を生み出せる可能性は今まで以上に広がっている感覚があります。私自身、フロント経験を通じて得たこと、感じたことが新事業を考える上で役に立つことも大いにあります。いろいろなバックグラウンドを持つメンバーと一緒に、三菱地所コミュニティが提供できる新しい価値を考え、変化の激しいこれからの時代においても業界を牽引するリーディングカンパニーであり続けたいと思います。

入社動機
以前はマンション管理という仕事があることを知りませんでしたが、当たり前の日常生活の裏側で、その当たり前を支える縁の下の力持ちがいることを知って興味を持ちました。その後、会社説明会やOB・OG訪問などを通じて、働いている人の雰囲気が自分に合うと感じ、入社を決めました。
「新規事業」の魅力
ゼロからイチを生み出すのはとても難しいものですが、未来の「当たり前」をつくっていることにやりがいを感じています。フロント時代から感じていることですが、「やりたい」と思ったことに対して周囲の社員が協力して挑戦を後押ししてくれる当社の風土は、新事業創造に取り組む上でも大いに助けられています。