管理会社変更による民泊問題解消の成功事例「賃貸化が進み、民泊が発覚!」

お悩みPOINT

  • 共用部分の美観
  • マンション全体の防犯面

お客さまのお悩み

ここ最近、マンションに見慣れない人が多く出入りするようになりました。
ごみ置場の乱れが目立ち始めたため、少し不安に思っていたところ、一部の居住者から「民泊ではないか?」との連絡があり、インターネットで調べてみると、ある部屋で民泊営業の疑いがあることが判ってきました。
私たちのマンションは居住用のため、民泊禁止なのですが、古い管理規約のまま更新していないことから、一般の方が一目で民泊禁止と理解できる記載になっていないのも一因かも知れません。
今の管理会社も民泊問題を認識していますが、管理規約の見直し等の提案はありませんでした。
築年数が経過するにつれ、賃貸化も進んできていますので、このままの状態を放置すると、共用部分の美観が損なわれるだけでなく、防犯面が一番不安です。

解決POINT

  • 1管理規約の確認と改定準備
  • 2民泊利用状況の確認
  • 3臨時総会開催

駅から交通アクセスの良い居住用マンションで民泊に関するお悩みが増えています。
以前から管理規約に定める用途以外で利用されていたものの、今までは気付かなかっただけで、最近の民泊に関するニュース等で居住者の方々が気にするようになったため、民泊営業が発覚するケースも多いようです。
共用部分の美観や防犯については、資産価値に直結する問題です。
当社の管理する他マンションの事例を紹介しながら、現実的な解決策をご提案させていただきました。

1管理規約の確認と改定準備

現在運用されている管理規約を確認すると、民泊のみならず、大規模修繕工事等の総会承認要件についても曖昧な記載が多いことが判りました。
民泊禁止であることを、誰が見ても直ぐに理解できる条文にすると共に、間近に迫ったエントランスの改修工事をスムーズに進めるため、修繕工事等の総会承認要件も明確化すべく、管理規約改定の準備をすることになりました。

2民泊利用状況の確認

民泊営業をしていると思われる部屋のオーナーに連絡をしたくても、今の管理会社によると「投資用として運用しているため連絡が取れない」の一点張りで、なかなか解決の糸口が見つかりません。
何度か書面を郵送しましたが改善されないため、三菱地所コミュニティから提案された他物件の事例を参考に、民泊営業を続ける場合は、事実確認のため該当住戸のフロアに防犯カメラを設置する臨時総会を開催する旨、このオーナーに通知しました。

3臨時総会開催

三菱地所コミュニティへの管理会社変更、防犯カメラの設置、民泊禁止を目的とする管理規約の改定を議案化した臨時総会を開催し、無事にすべての議案が承認されました。

結果

該当住戸のオーナーから連絡があり、近日中に民泊営業を中止し、通常の賃貸で運用したいとの連絡がありました。
また、管理規約の改定で、だれが見ても民泊営業禁止が明確に確認できるようになったため、今後の不安も解消されました。

お客さまの声
前管理会社の頃になかなか解決しなかった民泊営業については、臨時総会開催後、共用部分に設置されていた宿泊者用のキーボックスも撤去され、インターネットからもマンションの情報が消えたようで一安心しました。

ただし、規約をご存じない他のオーナーがいつ民泊を始めるかもわかりませんので、秩序あるマンションの管理運営に繋がるよう、今後は三菱地所コミュニティと協力して、管理規約の周知などを地道に進めて行きたいと思います。
担当者の声
臨時総会では、当社を選定いただく件を含む議案が盛りだくさんで、役員の皆様におかれては大変なご苦労があったと思いますが、管理組合運営上の大きな問題を一気にクリアすることができ、私たちとしてもとてもありがたかったです。

民泊問題が落ち着きましたので、今後は現在検討中のエントランス改修工事を成功させ、資産価値の向上に少しでも貢献できるよう、組合運営をバックアップしていきたいと思います。

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